トルコ市場のエキスパートとして、
医療の発展に貢献していきたい

海外営業

海外営業本部
中近東アフリカグループ
外国語学部 南・西アジア課程卒
※所属は取材当時のものです

MY WORK

海外営業本部のミッションは、150ヵ国以上の国・地域に展開しているキヤノンメディカルシステムズのビジネスを成功させること。日々、現地法人や代理店さまと協力しながら、市場分析やマーケティング、計数管理、商談サポートを実施しています。現在、私は中近東アフリカグループでトルコ市場の海外営業を担当。入社4年目ではありますが、地域エキスパートとして同エリアの全モダリティビジネスを任されています。

INTERVIEW MOMOKA IKEDA

医療分野に興味を持ったきっかけは?

トルコへの留学が、大きなきっかけになりました。現地で病院に足を運ぶ機会があったのですが、衛生的な面から見て充分な環境があるとは言えず、「G20に加盟する国でも、まだまだ医療においては発展の余地があるんだ」と考えるようになったんです。同時にトルコでは日本の技術力が非常に高く評価されていましたし、現地の経験を通じて「将来は、日本の技術力で世界の発展に貢献したい」という想いを持つようになりました。帰国後、いくつかの医療機器メーカーにエントリーしましたが、最終的にキヤノンメディカルシステムズを選択。歴史的に“日本初”を数多く世の中に送り出していたこと、トルコをはじめとした新興国にもビジネスを展開していたこと、そしてなにより「海外営業」として若手のうちから国際社会の舞台に立てることが入社の大きな理由になりました。

現在は、そのトルコを担当していますね

入社後は研修を経てすぐに中近東アフリカグループに配属されました。現在はトルコ市場の担当として、本社のグローバル戦略を現地の代理店の方に伝えたり、現地の市況や意向を本社に伝えたりする仕事を担当しています。現在の仕事を一言で言うなら、“トルコ市場の経営者”。事業戦略やマーケティング、製造、物流、流通、ファイナンスと多岐にわたる業務を担当していますし、国・地域におけるビジネスの立ち上げ、代理店とのアライアンス締結などを手掛けることもあります。当社の製品の利用期間は、導入から10年ほど。お客様である病院は患者さん様の命を預かるという重責も背負っていますし、日々「このビジネスをとめることは許されない」という緊張感を持って仕事に臨んでいます。

この仕事のやりがいを教えてください

一番のやりがいは、世界の発展に貢献できること。数年前に当社でアフリカ初となる装置を導入したことがあるのですが、その際、現地の厚生大臣も出席するような盛大なオープニングセレモニーが開催されることになったんです。医師や看護師の希望に満ちた笑顔を見たとき、「あぁ、この装置がアフリカの医療を進化させることになるんだ」と思いましたし、その国の歴史の1ページに携われることに誇らしさすら感じました。中近東アフリカグループが担当する80ヵ国・地域にはまだまだCTやMRIがないところもありますし、こうした新興国の医療の発展に貢献できること、大学時代に思い描いていた仕事にチャレンジできることは私の大きな励みになっています。これからも現地法人や代理店の方と手を取り合いながら、トルコの医療を飛躍させるような仕事をしていけたら嬉しいですね。

反対に難しいことはありますか?

現地のリアルな状況を把握することでしょうか。もちろん年3回ほどトルコに足を運ぶようにしていますが、日本にいながら現地法人や代理店さまの“本音”を拾い上げることは簡単ではありません。メールではどうしても業務連絡がメインになってしまいますし、言葉になっていない“行間”にこそ本当のビジネスリスクが潜んでいるもの。メールで発注があったからと言って、成約したとは限りません。そのため私はなるべく電話で「この案件は上手くいきそうか」と質問するようにしていますし、ボトルネックがあるようであれば「他部署と協力してパッケージ販売してはどうか」と提案するようにしています。代理店の方との価格交渉においてはハードなネゴシエーションもありますし、この仕事では情報を鵜呑みにせず粘り強く“本音”を拾い上げていくようなタフさが求められるのかもしれません。

INTERVIEW MOMOKA IKEDA

今後の目標はありますか?

これまでたくさんの失敗をしてきましたし、そのたびに先輩たちの肩を借りながら一歩ずつ成長してきました。まだまだ学ぶべきことはたくさんあると思うのですが、まずはトルコ市場の担当として成長し、ゆくゆくは新興国の医療の発展につながるような大規模なプロジェクトを手掛けてみたいと思っています。そのためにはお客様、パートナーの“本音”をもっともっと深く知る必要がありますし、今後はこれまで以上に現地でのプロジェクト遂行にチャレンジしていかなければと考えています。トルコの風を浴びながら、トルコで暮らす人々の声に触れる。そして、エンドユーザーの目線を最大限に吸収して、当社の製品開発に最大限に活かしていく。そんな仕事を通じて、大学時代からの「世界の発展に貢献する」という目標を実現していけたらと思っています。