建築の専門知識で、
診療の最前線をデザインする
Y.I
プロジェクトコーディネーション
プロジェクトコーディネーションセンター
プロジェクトコーディネーショングローバル部
プロジェクトコーディネーショングローバル企画担当
理工学部 理工学科 創造工学系建築デザインコース卒
※所属は取材当時のものです
私の仕事
MY WORK
私の所属するプロジェクトコーディネーションセンターとは、国内・海外の商談(プロジェクト)支援~設置計画~工事管理までを対応する部署であり、本社業務と支社業務が存在します。支社業務担当者は医療機器を導入する際に設置図面を製作し、実際の工事管理も実施しています。私が担当するプロジェクトコーディネーショングローバル企画担当は本社業務であり、ミッションは建築という立場から当社の“競合優位性”を生み出し、最適な医療空間を提供すること。商談支援システムや3DCAD(『BIM』:Revit)による図面作成支援システムの構築はもちろんですが、新しい医療機器が開発された場合に今後の“教科書”となる設置計画にも深く携わっています。
INTERVIEW YUKI IRISAWA
現在の職種を選んだ理由は?
建築系の説明会でなぜ医療業界?と興味本位で参加した企業説明会が、私の大きな転機になりました。大学時代は建築の意匠について学んでいたため、就職活動は主にゼネコンやハウスメーカー、設計事務所などをターゲットに行っていました。当時は医療業界で建築系の仕事が必要とされている事を知らなかったのですが、当社の説明会で先輩が力説されていた“医療と建築の橋渡し”というキーワードを聞いて興味を持つようになりました。もともと医療の重要性に関心を抱いていたことも大きかったのかもしれませんが、「プラン提案から工事管理まで一貫して担当できる」「建築系だけでなく、設備系の知識も学べる」「若手でもプロジェクトを任せてもらえる」と伺って素直に「この会社であれば建築で医療に貢献できる、まさに『Made for Life』」という当社へ入社することを決めました。
入社してみていかがでしたか?
入社して1年ほど本社の研修を受けて、2年目から支社に配属されました。3年目には一人でプランの提案から工事管理までを任されるようになったのですが、初めて担当したプロジェクトのことは現在でも鮮明に覚えています。建物の骨組みしかできていないような状況から現場に入り、お客様と協議しながらレイアウトや内装などを決めていく。そして、自分が描いた図面が次第に形になっていく。その様子はとても感慨深いものがあります。最後まで「装置は綺麗に収まっているだろうか」「装置稼働後に診療がスムーズに運営されているだろうか」という仕事の重みを感じることができました。このときに味わえる達成感、そして仕事に対する責任感が、今の私の“初心”とも言えるものなのかもしれません。
現在の仕事内容は?
現在は支社での仕事を離れ、本社機能であるプロジェクトコーディネーショングローバル企画担当として勤務しています。当社は国内トップシェアを誇っており、世界ではトップ3を目指す勢いです。そのため私たちは「どうすれば国際市場で勝てるのか」「どのようにして当社の強みを生み出していくのか」をテーマに、日々、3DCAD(『BIM』:Revit)の企画開発や、商談支援システムの新機能の導入などを進めています。新製品開発の際には、プロジェクトの一員として会議に参加。今までの経験を活かしながら、開発設計時における懸念点や、工事費・メンテナンス費削減のための施策を提案しています。今は現場で業務をすることはありませんが、プロジェクトコーディネーショングローバル企画担当として多岐にわたる企画業務が経験できることは私の大きな喜びになっています。
この仕事の難しさは?
大規模病院・小規模病院・診療所・クリニックといった多様なニーズにおいて、お客様に満足していただけるプランや設置環境を提供すること。医療という専門性を持ったお客様から正確なヒアリングを行う必要があり、業務に慣れていない頃は、解らない医療用語も多く苦慮しました。この仕事で最初にぶつかる壁かもしれません。しかし、最新の医療機器を病院に導入することは間違いなく社会への貢献につながっていますし、病院で新しい診療が無事にスタートできたときには安堵感とともに大きな達成感を得ることができます。現場でも同じことが言えるのですが、こうした“やり応え”を1年のあいだに何度も味わえることは当社の魅力のひとつ。今後も会社の名に恥じない、いい仕事をしていけたら嬉しいですね。
INTERVIEW YUKI IRISAWA
今後の目標は?
社員の生産性を向上させることは、そのまま当社の“競合優位性”を生み出すことにつながっています。当社ではすでに設置図面を作成するツールとして3DCAD(『BIM』:Revit)システムを投入していますが、このシステムは3D図面を描くだけに留まらず、様々な機能が搭載されているので潜在能力は未知数です。今後はこのツールを駆使し、効率の良い職場環境やより最適な医療空間を提供したいと考えています。また、最近では工事の進捗管理を行うプロジェクトマネジメント支援ツールの開発にも関わっているのですが、現状、東南アジアや南アメリカのような新興国では日本の支援を必要としています。
近い将来、自ら開発に携わった「ツール」を展開させて、世界中に“ジャパンクオリティ”を広げていく仕事にも挑戦したいと考えています。