医療の最前線で、
医療を進化させていく
K.T
システムエンジニア
ヘルスケアIT構築センター
ヘルスケアIT構築部
画像情報ソリューション構築担当
医療保健学部 医療情報学科卒
※所属は取材当時のものです
私の仕事
MY WORK
システムエンジニアの業務内容は、大きくわけて3つあります。ひとつは営業と一緒にお客様にプレゼンテーションする“提案SE”、次に病院やクリニック、診療所などの医療の最前線でシステムの導入から稼働までを担当する“構築SE”。最後にネットワークの設計・構築やハードの構成提案・設置を行う“インフラSE”。私が所属するヘルスケアIT構築部は”構築SE”です。受注後に“提案SE”からプロジェクトを引き継ぎ、お客様と協議しながらシステムの仕様を調整し、システムを構築、稼働させ、保守担当に引き継ぐところまでを担当しています。
INTERVIEW KOTA TAKAHASHI
入社理由について教えてください
大学時代は医療情報学を専攻していたため、就職活動では「医療×IT」をキーワードに専門知識を活かせる企業を探していました。ただ、「デスクにかじりつくような仕事はしたくない」という想いもあったため、医療機器メーカーや医薬品メーカーを軸にしながらも、システムエンジニアだけでなく「営業職」の仕事にもエントリーしていたんです。そんな私の前に現れたのが、現在のキヤノンメディカルシステムズ。画像診断機器の分野でシェアNo.1を誇っていたことはもちろんですが、社員の方から「システムエンジニアは、現場に出ることが多い」「システムを構築するあいだ、お客様と密接にかかわることになる」という話を聞けたことも大きかったと思います。「ここでならお客様と直に触れ合いながらいいものをつくれる」そう確信できたことが、入社の大きな動機になりました。
SEは、お客様先に伺うことが多いのですね
仕事の半分は、病院やクリニック、診療所などの医療の最前線にいますね。構築期間は3ヵ月から6ヶ月ほど。営業職の方から「現場に一番長くいるのはSE。お客様と現場で信頼関係を築けてうらやましい」と言われることもあります。システムの構築期間中は医療現場でお客様と向き合ってますし、稼働後に技術的な問題があったときは保守担当のサポートをすることもあります。もちろん、お客様の要望をヒアリングしながら、システムの仕様を決めたり、調整したりすることは決して簡単なことではありません。ただ、難題をひとつずつクリアすることでプロジェクトを無事にクローズできたときには大きな達成感を味わうことができますし、自分の目の前でお客様がシステムを試している瞬間、「これで便利になった。ありがとう」と感謝された瞬間には確かな手応えを感じることができます。
一番印象に残っている仕事は?
診療所立ち上げのプロジェクトが記憶に残っていますね。以前構築を担当したお客様が新たに診療所をつくるということで、この仕事ではゼロベースから提案することになりました。もちろん歴代の先輩方が“信頼”を積み重ねてきたことが大きかったと思うのですが、お客様に「院内のシステムはすべて託したい」と仰っていただけたときはとても嬉しかったですね。「御社はみんな誠実に対応してくれる」「安心して任せることができる」そんな言葉を聞いて、キヤノンメディカルシステムズが培ってきた“信頼のバトン”の重みを実感しましたし、この仕事を通じて「先輩から受け取ったバトンを、次の世代にしっかりと受け継いでいかなければならない」という使命感のようなものが芽生えました。
どんな力がSEには必要ですか?
やはりコミュニケーション能力だと思います。大学病院ほどの規模のプロジェクトになると医師や技師、システム担当、看護師やその他医療従事者と関係者が非常に多くなりますし、20社以上の装置メーカーやシステムメーカーとも連携していくことになります。システム障害があれば診断や治療にも影響を与えてしまいますし、構築したあとで「やりたかったことと違う」となると大きな問題となるため、認識の齟齬が生まれないよう関係各所と密にコミュニケーションを取る必要があります。私自身、関係者とはできるだけ顔と顔を突き合わせて話をするようにしているのですが、やはり病院ならではのワークフローや人間関係をしっかり把握したうえでなければ“ベストな提案”はできないと思いますし、SEにとってコミュニケーション能力は必須のスキルと言っても過言ではないと思います。
INTERVIEW KOTA TAKAHASHI
会社の魅力について教えてください
大規模なプロジェクトに携われることは、当社の大きな魅力になっていると思います。大学病院等のプロジェクトはもちろん、共同研究で国家プロジェクトの一端にも携わることができましたし、現在はSE代表として部門横断で次世代の新製品を検討するプロジェクトにも参加させてもらっています。個人的には特にAIに注目しているのですが、まだまだ医療では発展途上の分野ですし、これからテクノロジーを探究するなかで未来のスタンダードとなるような製品を開発していきたい。そして、先端技術をどの医療機関も当たり前に使えるようにすることで、世界の医療をスケールアップしていけたらと考えています。そのためにも“医療従事者との距離の近さ”という当社の強みを最大限に活かして、これからも次世代の“当り前”となるようなアイデアの種を拾っていきたいですね。