チームの力で、
医療の進歩を実現する

研究開発(ソフト)

研究開発センター
先行技術研究部
システム情報科学府 情報知能工学専攻卒
※所属は取材当時のものです

MY WORK

研究開発のミッションは、医療の未来を創造すること。現在は当社の事業戦略にもとづいて『臨床アプリ』『医療情報』『モダリティ・バイオセンシング』の3つをテーマに、数十個におよぶ研究開発プロジェクトが進められています。当社の特徴の一つは、研究開発から実装まですべてのプロジェクトが“チーム制”で実施されていること。私自身、主担当を務める研究課題とは別に、サブ担当として2つのプロジェクトチームに参加しています。

INTERVIEW SHO SASAKI

当社への入社を決めた理由は?

医療を通じて、社会に貢献したい。そんな想いもあり、大学院時代は医用画像処理を専攻。就職活動でも医療機器メーカーを中心にエントリーしていました。キヤノンメディカルシステムズに惹かれたのは、医療機器に特化したパイオニアメーカーだったから。最先端の技術に触れられることはもちろんですが、当社であればどの部署に配属されたとしても医療に貢献することができますし、市場シェアを最大限に活用して“より多くの声を活かしたものづくり”をすることができます。特に印象深かったのは、どの社員の方も自分の仕事を楽しそうに語っていたこと。「利用者の声を吸い上げてかたちにしていく」「全員の想いを、最終的に製品として世の中に送り出す」。今思えば、そんな誇りを持って働く姿に感動したことが、最終的な入社の決め手になったのかもしれません。

仕事内容について伺えますか。

現在は主担当として、ドクターの業務をサポートする『臨床意思決定支援』の研究開発に取り組んでいます。あまり詳しくはお話できないのですが、今まで以上に機械学習を活用できるようになれば、より高精度な診断ができるようになりますし、治療における副作用の事前予測なども夢物語ではなくなります。ただ、こうした“未来の医療”を実現するためには、まずは機械学習にとって必要不可欠な“質の高いデータ”を確保していかなければなりません。現状では医療データの秘匿性が極めて高く、発生源によって品質にバラつきがあるため、この領域では「どのようにデータを収集、分析するか」が最重要課題になっているんです。この研究を通じて、世界の医療を進歩させる。そんな未来のために、議論と実験を繰り返す日々を過ごしています。

この仕事の難しさは?

現在の仕事では世界中のどこを見渡しても“答え”と呼べるものがありませんし、この“答え”そのものが世の中に存在しない可能性もゼロではありません。研究開発というのは、市場調査や文献調査から仮説を立て、実験・評価をおこないます。何度も迷ったあげくに、ようやく“光明”をつかみとるようなもの。こうしたプロセスをひとりで乗り越えるのは簡単なことではありませんし、各メンバーが有機的につながることができる“チーム制”は当社の大きな強みになっていると思います。各研究課題は深いところではつながっていますし、他のプロジェクトの会議で「これは自分の研究でも応用できるかもしれない」という発見をすることも珍しくないんです。研究の完成までには色々な苦悩がありますが、チームメンバーと一緒に“光明”を見つけることができた瞬間は、まるで大学受験に合格したときのような気持ちになりますね。

印象に残っている仕事は?

以前の部署で、ある装置の改善に携わったことが印象に残っていますね。当時、私が担当することになったのは、長い間、どの会社も解決できずにいた“操作性”の問題。実は日本とアメリカ、ヨーロッパでは使用方法に違いがあるのですが、それぞれに特化した機能を開発しようとすると、どうしてもメンテナンスコストが倍になってしまうんです。私は各国の課題を浮き彫りにするために、世界中のドクターやアプリケーションスペシャリストへのヒアリングを実施。膨大な調査データを分析し、「これならひとつの機能ですべてを解決できる」という“正解”を突きとめていったんです。最終的に、このアイデアは特許を取得。自分の努力が実を結んだことが純粋に嬉しかったですし、この経験から「技術者は“閉じた世界”に引きこもっていてはいけない」という想いを強くするようになりました。

INTERVIEW SHO SASAKI

今後、挑戦したいことは?

入社した当初から、色々な“外部”と関わる経験をさせてもらってきました。臨床系や画像処理系の学会に出席したり、インドの協力会社との交流会に参加したり。こうした経験があるからなのか、やはり“外部”から刺激を受けることは大きな意味があると思いますし、当社としても今まで以上に“横のつながり”を強化していくべきだと考えています。特許というのは既存技術の組み合わせから生まれることも多いですし、社内にすでにある知見と知見が融合することで生まれるイノベーションもあるはずです。今後は社外への貢献だけでなく、社内への貢献にも注力していきたい。そして、ここでの交流を通じて、キヤノンメディカルシステムズの価値を最大化していければと考えています。