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今回は、ひとすじの閃光のように空を翔け昇る戦闘機をとらえた一枚です。
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戦闘機は一瞬で過ぎ去ってしまいます。その一瞬を如何に止まっているかのように撮影できるか、というのが戦闘機撮影の世界です。それはCT装置で心臓撮影をするのと非常に似ていて、親近感が湧いてきます。
この写真は、1秒間に10コマ連続撮影ができる、キヤノンEOS7D MARKⅡという機種で撮影しました。戦闘機撮影には優れた連写性能が要求されます。そしてCTの心臓撮影も同じく、早い心拍から如何にして止まった画像を撮影できるのかが要求されます。
また戦闘機を撮影した後に数百枚の画像の中から止まっている画像を見つけ出し、RAW DATAから画像再構成をするのは、心臓CTの位相検索をして画像再構成するのと全く同じだと思います。
私が戦闘機撮影に心惹かれるのは、自分が販売するX線CT装置と撮影手法などが似ているからなのかもしれません。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 中四国支社
石井 健司さん