今回は、都会の片隅でふいに姿を見せた、
美しい「飛ぶ宝石」をとらえた鮮やかな1 枚です。
カワセミ。その美しい姿から「飛ぶ宝石」とも呼ばれ、その姿を見ると誰もが不思議な魅力に引き込まれてしまいます。漢字では「翡翠」と書き、まさに宝石です。特徴的な青い羽根の色は構造色といって、羽毛の複雑な構造による光の干渉・回折によって生じます。先入観として人里離れた清流に住んでいるようなイメージがありますが、実は都会にも数多く生息しています。
この写真は、名古屋の中心地からもほど近い、池の浚渫工事のフェンス上に現れたカワセミです。皆様の街にも、彼らはきっと住んでいます。池や川の上に張り出した枝が彼らのお気に入りのポイント。その下に白く糞の跡があれば、カワセミがよく来る枝である可能性が高いです。通勤や買い物、散歩の途中にでも、水辺の枝を眺めてみてください。意外な場所で、この美しい青い鳥に出会えるかもしれません。
名古屋大学 大学院医学系研究科
革新的生体可視化技術開発
産学協同研究講座
田岡 俊昭さん